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コペンハーゲンが1967年から毎年作っているイヤーマグカップです。
ラージとスモールの二種類あります。

写真のはスモールサイズ。
コーヒー飲むには少し小さい気がしないでも無い。

ラージサイズの方は本当に大きくて、扱いにくい。
この中間というのが欲しいんだけど、世の中そんなに都合いいことばかりじゃねぇのです。
ラージサイズは、鉛筆立てとか、ハイドロカルチャーの容器代わりに使える大きさです。カップ以外で使った方がいいかもね。
かくいう私もラージサイズが手に入ったら観葉植物でも植えようかと思案中。

日本だとスモールサイズの方が人気あって、アンティークショップでも、大抵スモールの方がお高いです。
海外だと逆に、ラージの方が重要あるみたいで、値段も高いし、市場にも余り出ません。
アラビアのポットもそうでしたが、日本人って小さいのを好むんですよねー。小型高性能を求めるのは日本人の血なのかもしれません。
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 むろんコミケになんていけない私は、家で当該スレのネタバレを見ながらニヤニヤするしかないのであった。

絶対正義!


 埴谷先生と生前交流のあった27人のインタビューをまとめたもの。
と、一言ではこの本の凄さは語れないだろう。

まず、埴谷先生の事を知らない人も多いのではないかと思う。
埴谷雄高というのは、日本でもっとも難解な小説と呼ばれる『死霊』の作者です。
普通の二十代、三十代の人は余り知らないだろう。十代で知ってるのはよっぽどの文芸マニアくらいじゃなかろうか。
私は十年ほど前に、偶然、故・池田晶子師匠の著作から知りました。
しかし、この人は小説家としてだけではなく、戦前は共産党幹部だったりして、思想犯として牢屋にぶち込まれた事もある人です。と、書くとバリバリの左翼運動家みたいですが(実際に左翼運動家ではありましたが)、それだけの枠に嵌り切らない・・・なんつーか、変人ですね。変人。

その変人と交流のあった人たちの、変人の生前の所業を証言したのがこの本。

曰く、変人は暑がりで、何処でも裸になったと。その癖、寒がりで靴下を何枚も重ねた履いた。
曰く、変人は好き嫌いが激しく、肉は高級なものしか食べなかったし、野菜も苦手。しかし野菜ジュースは好きだった。だが、野菜100%はダメで、キャロットの混ざってるやつしか飲まなかった。ウナギ丼が美味しいと分かると、毎日そればかり食べてた。
曰く、変人は温厚で優しい人で、自分の作品に文句をつけに真夜中に部屋に押し入って来た人にも紳士的に接し、話を聞いてあげた。
曰く、変人は大変女性にモテて、今でいうストーカーにも追い掛けられたが、至って平静だった。だが流石に、窓から侵入してきた時にはキレた。しかし恐らくは、ストーキングに対してでは無く、窓から入って来た事に対してキレたのだと思う。
曰く、変人は若い学生にも人気があって、大学受験で上京してきた見知らぬ学生でも平気で家に上げて話をした。

やっぱり変人だ。
インタビューで共通して語られているのは、埴谷先生の優しさ、陽気さ。
誰とで同じように話をし、決して偉ぶったりはしなかった。
だけど、同じくらいの割合で、埴谷は根っからのニヒリストで、誰の事も決して信用はしていなかった、と語られる。

「ある」と「ない」だと、「ない」方が好きな人で、人間なんて無くなって仕舞えばいいのにってのが埴谷先生の根底にあるみたいです。
でも、やっぱり自分はいる。宇宙のこの空間の中に存在して、位置を占めている。本当は消えてしまいたいのに、やっぱりある。この不快感。『自動律の不快』
で、埴谷先生に言わせてみれば森羅万象、こういう想いを抱いている。『自動律の不快』にのたうち苦しんでいる。自分が自分でしかないというこの端的な事実を狂おしく思っている。
とまぁ、趣旨がずれつつあるので、詳しくは『死霊』で。

根っからのニヒリストだから誰にでも優しいし、平等なんですね。
自分を含めて、人間なんて塵芥程度にしか考えてなかったのかもしれない。
それに埴谷先生の女性観というのは結構酷い。早い話、差別主義者ですよね。戦前の人だからなのかしらんとも思うけど。
だから女性に人気があった。女を下に見てたから、優しく紳士的に接した部分もあったんじゃないかなぁと。大人が子供を相手する時にも、自分を良い様に見せる為に、器用に立ち回るでしょう。あんな感じ。
埴谷先生はもちろん、そんな自分の暗い部分は表に出さなかったでしょう。だから、モテた。
全部想像ですけど。

こんな素晴らしい本が書けたのは、著者の熱意がちゃんとインタビュー相手に伝わったからだと思われます。
何せこの本、著者が大学生の時に書いたんですよ。
しかも、相手が作家だったらきちんとその人の書いたものを全部読んでから挑んでいる。
本多秋五先生にインタビューするために『本多秋五全集』読みますか?と言われれば、普通は誰だって尻込みする。
でもその甲斐はあって、熱意が伝わったのか、大御所先生方もキチンとインタビューに答えている。
だからこの本は結構熱い。情熱が感じられる。

戦前、戦後の文芸界隈の動きやエピソードを知る為にも良い一冊だと思います。
お薦め。

 装丁がキラキラしてる。本も小型でなんか可愛い。
裏表紙がアリスとパチュリー。この組み合わせ狙ってるな!
カバー見返し部分に霊夢。これやっぱり狙ってるだr

弾幕写真集です。
弾幕攻略本でもなければ、設定資料集でもない。
神主曰く、読んで終わりじゃなくて、ふと思い出した時に手に取って眺めて欲しい、らしいです。

大変に可愛らしい本です。オオウ、と意味不明の呻き声が思わず出てしまう。

 黄昏公式に何かきたけどー!?

名前だけはどっかで見聞きしてたんだけど、同人サークルの作品かなと思ってました。黄昏もまぁ同人サークルに違いは無いのですが。
東方シリーズ12.3弾と公式ナンバリングされとりますなぁ、ほっほー。
サブタイトルが『超弩級ギニョルの謎を追え』ですよ。なんかアトラスのライドウシリーズと同じ匂いを感じますね。架空の大正浪漫的な。

公式アナウンスでは、早苗さんとチルノと美鈴が出てくるらしいです。
で、常識にとらわれない我らが早苗さんがロボット探しに行く、というストーリーなのです(適当)
このロボットが『超弩級ギニョル』なのかもしれない、と思うのは当然として、ギニョルつったらアリスじゃね!?的な連想から、アリスの開発した超巨大ロボット『グラン=ギニョル』とか『ビッグ・シャンハイ』とかが出てくるそういうストーリーなのではないかとか妄想する訳ですが、たぶんそうではない。

どうでもいいですけど、學天則という和製オートマタがかつて本邦に存在しました。ドイツに売却して行方不明になりましたが。
早い話、荒俣先生の『帝都物語』に出てくるアレです。
非想天則というタイトルは、緋想天と掛けつつ、樂天則という幻想入りした機械を匂わすそういう素敵な仕掛けになっているのではないかとか思ったり、思わなかったり。

最近の東方って、割とSFっぽくなって来たよね。核融合しかり、UFOしかり。
昔っからそういう要素はあったんだろうけど、Win三部作から入れば、東方=妖怪わんさかの日本の辺境というイメージが植えつけられるのもむべなるかな。
でも、本来はもっと、西洋的なイメージがあるんでしょう。「蓬莱人形」のブックレットとか眺めている限りでは。
しかも現在の西洋、じゃなくて、明治時代くらいの日本人が持っていた<西洋>という概念。一部胡散臭さを伴った、科学と非科学が同居していて、万華鏡を覗くような不可思議ワールド、みたいな。それこそ明治十七年の上海租界的な。
という風に考えると、色彩豊かだなぁとか改めて感心してしまうのです。東方の世界観が、とかに限った話じゃなくて、日本人の感性とかが。で、明治、大正時代って色んな意味で幸せだったんだろうな、とか現代日本人である私は勝手に思っているわけですよ。実際はどうか知りませんが。

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