×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
某書店にて捕獲作戦開始。
しかし、発見出来ず。在庫データベースに問い合わせると『売り切れ』。
おかしい。今日が発売日。まだ朝の九時半だぞ。
そうか分かった。これはジャムの仕業だ。
しかし、発見出来ず。在庫データベースに問い合わせると『売り切れ』。
おかしい。今日が発売日。まだ朝の九時半だぞ。
そうか分かった。これはジャムの仕業だ。
で、他の書店で無事捕獲。
内容はというと、前作『グッドラック』のもろ続きですね。
ジャムによる大攻勢の開始。
電子的な欺瞞情報に踊らされたFAF戦闘機は同士討ち。
さらにロンバート大佐がジャム側に与して、内部で反乱。
FAFという巨大組織が内部分裂するそんな中、特殊戦は『生き残る為』に独自の動きを開始。
特殊戦さえ生き残れば、ジャムに勝てなくても、負けはしない。負けないという事が重要なのだ。
というところで前回は終了。
今回はいきなり思弁的な神林節炸裂で、最初っから最後までなんかもうキャラクター達の思考をひたすらなぞり続ける事になります。
正直、これは一般向けじゃないかもな、と思った。
特に一作目の雪風から読み始めた人にとっては。
『戦闘妖精・雪風』を完璧な小説、と評したのは・・・えっと、誰だっけ。とにかく、その評価は凄く的を射ていると思う。
ストーリー、設定、物語のテンポ、テーマ、といった要素が高い次元でバランスしているのが一作目であり、もうこれだけで作家としては十分な仕事を果たしたのではないかというくらい充実している。しかも、それは何度も読み直すほどよく分かるのだ。うん、すごい。
それに比べると『アンブロークンアロー』は難しい。
抽象的、形而上学的、哲学的だ。
でも、これは一作目のテーマをそのまま掘り下げたものであって、『グッドラック』という中間項を経て、よりそういう傾向が強まっただけ、と考える事も出来る。
だから小説としてとらえた場合、前作、前々作より劣る、と考える節もあるかもしれない。
けど、一ファンとしては、これこそ神林長平の作品なんだと声を大にして言いたい。
つまり、『我語りて世界あり』や『Uの世界』方面のテーマに連なるような作品群の一つなのではないかと思えば、どうという事は無い。いつも通りの神林先生だ。よかった。
そんで面白くないのかと思えば、全然そんな事ない訳ですよ。
酔いそうになる二転三転する世界観、というのは素晴らしいと思う。
PR
Comment