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 読んで一日経って、少し考えてみた。

人間と機械知性体では時間感覚が異なるというのは『機械たちの時間』を読めば理解の手助けになるかもしれない。
人間は過去から未来へと、時間を認識するが、機会は逆に未来から過去へと時間が流れているのだ、というやつ。

そして、作品中に出て来た『リアルな世界』、つまり雪風やジャムの認識する世界、というのは『死して咲く花、実のある夢』に出てきたテーマの再登場なのじゃなかろうか。
我々が普段認識している世界というのは、ノイズが混じってるからそう見えるだけで、頭にノイズキャンセラーを付ければ世界の真の姿が見えてくる。その世界の真の姿、というのは要するに<なにも無い>訳で、意識だけが存在しているという世界なのだ。そこでは、意識を生んでいる筈の脳みそそのものが存在していない。全くの意識だけの世界。
『死して咲く花、実のある夢』では三人の情報軍兵が、この死後の世界ともいえる不可思議ワールドに迷い込み、しかし、死んでも本隊と連絡を取れと命令されている。なんかもう、必ず帰投せよ、のブーメラン戦隊みたいだ。

雪風シリーズ、今度ので完結という訳じゃなさそうですね。
今回でようやくジャムの正体が掘り下げられた、という感じかしら。
というか<ジャムとは認識不可能な存在なのだ>か、或いは<存在しないという仕方で存在する>みたいな、そんなもんじゃないかな、と。
これはもう敵は海賊の魔女とか、プリズムに出てくる青の将魔だとか、永久機関装置のボルターだとかと同次元の存在っつーことで一応は。
んで、もう敵が訳わかんなくて絶体絶命でも、とりあえず生きる、生き続ける、生きてる限りは負けじゃないぞ、という人間の意地。燃える。
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無題
(,,゚Д゚)∩ 先生!アンブロークンアロー、ハードカバーだなんて聞いてないです!!
曜< 2009/07/27(Mon)21:51: 編集
無題
( ゚д゚)文庫化は過去作から考えるに、二年後くらいじゃないかという意見が多いです。ハヤカワへのお布施だと思ってハードカバー買うといいアルネ
Kiryu 2009/07/28(Tue)01:25: 編集
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